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┏┏┏ 公益社団法人 京都府介護支援専門員会
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┏ 2014/1 ★ 通算032号 ★
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□■2014年1月31日配信 通算032号□■
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_/_/_/京都式オレンジプラン(その2)
_/_/_/平成26年度介護報酬改定、消費税率8%への引上げ時の対
応について
_/_/_/事務局からのお知らせ
_/_/_/ひとこと
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■京都式オレンジプラン(その2)■----------------
前回に引き続き、認知症対策の方向性【8つの課題】を複数回メルマガにおいて紹介致します。
京都地域包括ケア推進機構
http://www.kyoto-houkatucare.org/orangeplan/
今回は、課題2【早期発見・早期鑑別診断・早期対応ができる体制づくり】【とぎれない医療体制づくり】について・・・
最近、もの忘れの症状を問う、簡易的なシートをよく見かける。
そこには、『もしかしたら認知症のサインかもしれません。早めにお医者さんに相談しましょう』という言葉が記載されているものが多い。どのような病気にも共通することであるが、治療を始める時期は早いほうが良い。
以前、地域ケア会議の意見交換の際、もの忘れ外来のある医療機関の看護師の方がこう話されていた。『うち(物忘れ外来)を受診される方は、すでに相当、認知症が進んでしまっていて、在宅介護がこれ以上続けられない・・・入院させて欲しいという方が多いんです。いわゆる軽度・初期の段階で受診してもらえたら・・・』と。
この話を聴いて、私自身を振り返ると、BPSD(行動・心理症状)の悪化による入院を前提とした相談がほとんどであり、早期に退院ができることを目標とした相談・依頼ではなかった(大いに反省することである)。認知症の原因を早く見つけることは、たとえそれが現段階では治らない認知症であっても、本人やご家族・介護者の生活の質を高め、介護の負担を減らすことができる。初期段階の受診で、認知症やサービスについての正しい知識を持ち、病気の経過を把握することもできる。そして、将来においても、余裕のある対応につながり、新しい症状が出ても振り回されるこ
とが少なくなる。
そう考えると、地域に認知症の相談・診断ができる医療機関がどこにあるかケアマネジャーはもっと知るべきであるし、紹介するだけでなく、外来診察の場面で、どのような検査があり、診断・アドバイスがなされるのか、ケアマネジャー自身が、診察場面に同席させてもらい、理解することも必要な動きだと感じる。
次回のテーマ:【とぎれない介護サービス体制づくり】【地域で
の日常生活・家族支援の強化】予定
(編集委員 松本恵生)
硬膜下血腫など一部の認知症を除き、多くの認知症治療の限界が進行防止であることは皆様ご存知のとおり、それ故、早期発見、早期診断、早期治療の重要性はここにあるわけです。認知症に関する情報量はここ最近急激に増え、様々な媒体で認知症という言葉が氾濫し広く関心が高まっていることは事実です。早期発見と言った点ではこの数年で大きく様変わりし、比較的早期の相談も増えてきましたが、まだまだ充分とはいえません。一般に広く関心や知識が高まる中、専門職の発見のスキルもますます求められることでしょう。初期相談でのアセスメントにおける視点は無論のこと、これまでの関わりがある利用者についてもその発現のサインを見落とさないような注意は必要です。
早期診断、早期治療といった点でも、専門医を経由し鑑別診断を求める動きや、この導線で介護申請を行うなどの連携も普通に見られるようになってきたと実感していますし、アルツハイマー型認知症に対する投薬も特別なものではなくなりました。しかしながら此方もまだまだ充分とは言えず、此方は医療側の努力のみでは限界があります。すなわち適切な診断や有効な治療には生活面での詳細な情報提供などの連携が不可欠なことは、我々ケアマネジャーにとっては周知の事実です。
こういった流れの中で、際立ってくる課題がアウトリーチの弱さ、つまりは発見があってもすぐに受診へと繋がらないケースもたくさんある訳です。周りが勧めても自覚のない方がそう簡単に受診してくれるとは思えませんし、そのような苦労の一度や二度は皆さんも経験されていることと思います。せっかくの発見も次の展開へ結び付かなければ意味がありませんし、早期発見による効果が残せなければ、せっかく高まりを見せた前述の気運も萎んでしまう危惧もあります。
今回のオレンジプランでもこのアウトリーチ機能に焦点を当て、初期集中支援機能が目標に掲げられています。(目標4)早期発見と早期治療との間をつなぐ期待すべき機能ですが、これまで実施されているモデル的な取り組みではかなり大掛かりなものであり、広く面的な整備が充実するまでにはまだまだの状況です。このような中、その整備までに欠けたアウトリーチ機能を誰が担っているのか?また、担っていくのか?という点では、時にはケアマネジャーにもその期待の矛先がまわっている(くる)ものと思います。モデル事業的な組織編成も必要ですが、面的な支援のためには係る者すべての協力は不可欠でしょう。
最後に、初期サインといえばこんなのもあります。
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg8424.html
(常任理事 松本善則)
■平成26年度介護報酬改定、消費税率8%への引上げ時の対応に
ついて■----------------
本年4月1日に予定されている消費税率8%引上げに伴い、介護
サービス施設・事業所に実質的な負担が生じないよう、消費税対
応分を補填する必要があり、0.63%の介護報酬改定が行われます。
↓↓詳細はこちらです「第98回社会保険審議会介護給付費分科会
資料」
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000034731.html
各サービスにおける単位が、基本単位数に上乗せがされ、我々、
ケアマネジャーの報酬も下記のように若干変更がされることと
なります。
●居宅介護サービス費等区分支給限度基準額及び介護予防サー
ビス費等区支給限度基準額が変更
変更(案)
要支援1 4,970単位 ⇒ 5,003単位
要介護1 16,580単位 ⇒ 16,692単位
●介護予防支援費及び居宅介護支援費が変更
変更(案)
要支援1.2 412単位 ⇒ 414単位
要介護1.2 1,000単位 ⇒ 1,005単位 ※(Ⅰ)の場合
要介護3.4.5 1,300単位 ⇒ 1,306単位 ※(Ⅰ)の場合
それにともない、事業所における契約書、パンフレットやHP等の
記載内容等、また、介護予防支援、委託の場合の金額設定にも変
更が生じますので、予め、契約書等の変更準備をしておきましょ
う。
(編集委員 松本恵生)
■事務局からのお知らせ■---------------------------------
★当会のオリジナルキャラクターを募集中です
公益社団法人への移行を記念して、介護支援専門員のイメージア
ップにつながるキャラクターのアイデアを募集しております。
↓↓当会ホームページからご応募お待ちしております!
http://kyotocm.jp/
★平成26年度の会費納入について
ケアマネ・ポート43号(10月)に同封いたしました「預金口座
振替依頼書」をご提出いただいた方は、2月27日(木)に自動振
替させていただきます。締切までにご提出のなかった方は、ケア
マネ・ポート44号(1月)同封のコンビニエンスストア払込票で
3月15日(土)までに納付をお願いいたします。
※3月15日(土)までに納付のない方は、今年度末日で退会扱い
となりますのでご注意ください。
★<独自研修>受講者募集中!ぜひご参加ください!
◆ケアプラン点検を学ぼう
日 時:平成26年2月13日(木)
場 所:京都テルサ(京都市南区)
講 師:川添 チエミ 氏
(公益社団法人京都府介護支援専門員会理事)
↓↓詳細はこちらです
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/20140213.pdf
◆施設ケアマネジャー研修
人生の最晩年期に関わる介護支援専門員の役割
~看取り介護を通じて考える~
日 時:平成26年3月14日(金)
場 所:ハートピア京都 3階 大会議室(京都市中京区)
講 師:菊地 雅洋 氏
(社会福祉法人登別千寿会 特別養護老人ホーム緑風園総合施設長)
↓↓詳細はこちらです
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/20140314.pdf
◆診療報酬改定から読み解く介護報酬改定
日 時:平成26年4月18日(金)
場 所:ハートピア京都 4階 第4・5会議室(京都市中京区)
講 師:宮坂 佳紀 氏
(メディカル・テン代表)
↓↓詳細はこちらです
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/20140418.pdf
◆認知症ケアに必要な本人視点とは?
~パーソン・センタード・ケアと「ひもときシート」~
日 時:平成26年4月20日(日)
場 所:ハートピア京都 3階 大会議室(京都市中京区)
講 師:山口 喜樹 氏 (認知症介護研究・研修大府センター研修指導主幹/平成20~22年度 認知症ケア高度化推進事業ワー
キング委員)
↓↓詳細はこちらです
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/20140420.pdf
■ひとこと■------------------------------------------
城陽市で一般型と地域密着型(認知症対応型)で勤務しています。
平成26年度介護報酬改定案に沿って通所介護の置換えを試行しました。消費税対応分を補填する0.63%増に近い数値でした。介護職員処遇改善加算の加算率にはやや影響はあるものの、通所介護の加算の上乗せはなく基本単位の上乗せでした。利用者に負担が生じないように区分支給限度額も引き上げされますが、事業所にとっては、支出分の消費税8%を勘案すると増とはいえ厳しい現状であることは間違いないでしょう。
新年早々不安を申しましたが、私たちケアマネジャーは介護保険改定の動向を見つつ、利用者さんに質の高いケアマネジメントが出来るように、「午年」だけに体に鞭をうって今年も頑張りましょう。
(編集委員 上村靖彦)
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公益社団法人 京都府介護支援専門員会・編集委員会
〒604-0874
京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375
京都府立総合社会福祉会館(ハートピア京都)7階
TEL :075-254-3970
FAX :075-254-3971
MAIL:
info@kyotocm.jp
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