メールマガジンバックナンバー

2013年12月27日配信

031号
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┏┏┏ 公益社団法人 京都府介護支援専門員会
┏┏       ★ メールマガジン ★
┏       2013/12 ★ 通算031号 ★
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□■2013年12月27日配信 通算031号□■
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_/_/_/京都式オレンジプラン
_/_/_/平成25年度(第16回)
    京都府介護支援専門員実務研修受講の実施状況
_/_/_/事務局からのお知らせ
_/_/_/ひとこと
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■京都式オレンジプラン■----------------

京都式オレンジプラン(京都認知症総合対策推進計画)は、厚生労働省が昨年発表した国のオレンジプランを受けたもので、府と京都市でつくる京都地域包括ケア推進機構が、認知症の人と家族の会や医療・介護・福祉の専門職らによるプロジェクトが設けられH25年度~H29年度までの行動指針(計画)として策定されている。京都地域包括ケア推進機構http://www.kyoto-houkatucare.org/orangeplan/
メルマガでは、認知症対策の方向性【8つの課題】を複数回で紹介していきたいと思う。

課題1【すべての人が認知症を正しく理解し適切に対応できる環境づくり】
普及啓発の方策のひとつとして認知症あんしんサポーター養成講座がある。H24年度9.2万人→平成29年度12万人(京都府目標数)とされている。最近では、企業や小・中学校等においてもサポーター講座が開催されている。若い世代から認知症のことを知ってもらうことは、とてもイイことだと感じているが、オレンジリングを受け取った方へのフォローをどうしていくか・・・が課題の一つかと思う。
要は講座を受けた後、せっかくサポーターとなったのに、どこからも・何の連絡もない・・・これでは、受講してもらった意義が薄れてしまう。少なくとも、広報誌や研修会の案内等が手元に届き、"つながり続けられる"仕組みを地域ごとで見直す必要があるのではないか。

※次回・・・【早期発見・早期鑑別診断・早期対応ができる体制づくり】
紹介予定

(編集委員 松本恵生)

認知症サポーターだけでなくキャラバン・メイトも相当数が育成されていますが、http://www.caravanmate.com/index03-2.pdf
(京都府3,613名H25/9現在)
多数のキャラバン・メイトが休眠状態である事実も見逃せません。
その活動を支援しているところ、そうでないところが市町村レベルで違いを見せているのも気に掛かるところ。会員の皆さんにもキャラバン・メイトの養成を受けられた方が相当数いらっしゃると思いますが、養成講座などの活動は如何でしょうか?地域包括支援センターなどに勤務されている方は実務でも自ら養成講座などに関わることも多いかもしれませんが、それ以外ではなかなか機会がないという声を耳にします。その反面、利用者である認知症のかたのインフォーマル支援や支援者の獲得のために独自でサポーター養成講座を開催したり、地域のキャラバン・メイトさんや講座に参加したサポーターの皆さんを上手く見守りなんかに組み込んでいるという事例もあります。また、軽度者のマネジメントにおいて、地域の方の 認知症に対する見守りなんかを役割創出や地域の参加へのきっかけに上手く組み込めれば、まさに一石二鳥なんですけどね。実情はそう簡単に一足飛びには行かないと思いますが、ここはひとつ自らのケアプランの見直しをする機会とされることを提案してみたいと思います。京都式オレンジプランでもこの環境づくりが一番の課題に挙げられています。とりわけ在宅の認知症ケアマネジメントでは地域環境は重要な要素です。京都式オレンジプランの策定と言っても指針でしかありません。冒頭のアイメッセージが実現されるには府民一人一人の行動変容が不可欠であり、そういった中でのケアマネジャーの果たすべき役割は非常に大きいものだと感じています。

(常任理事 松本善則)

【用語解説】
●認知症サポーター講座とは
キャラバン・メイトと自治体等の事務局とが協働で行うものです。
地域や職域・学校などで認知症の基礎知識について、またサポーターとして何ができるかなどについて学びます。
●キャラバン・メイトとは
キャラバン・メイトは認知症サポーターを養成する「認知症サポーター養成講座」を開催し、講師役を務めていただく人←京都市では、認知症(あんしん)サポートリーダーの役。
●認知症サポーターとは
「認知症サポーター養成講座」を受けた人が「認知症サポーター」となり、認知症を正しく理解してもらい、認知症の人や家族を温かく見守る応援者になってもらう。そのうえで、自分のできる範囲での活動をしてもらう。たとえば、友人や家族にその知識を伝える、認知症になった人や家族の気持ちを理解するよう努める、隣人あるいは商店・交通機関等、まちで働く人として、できる範囲で手助けをする、など活動内容は人それぞれ。認知症サポーターには認知症を支援する「目印」として、ブレスレット(オレンジリング)をつけてもらう。この「オレンジリング」が連繋の「印」になるようなまちを目指します。

■平成25年度(第16回)
京都府介護支援専門員実務研修受講の実施状況■----------------

第16回京都府介護支援専門員実務研修受講試験の実施結果が発表となりました。
受験申込者数 3,448人 (平成24年度 3,439人)
受験者数   3,156人 (平成24年度 3,171人)
合格者数    529人 (平成24年度 679人)
合格率     16.8%(平成24年度 21.4%)

過去遡ると、16.8%は最も低い合格率となっている。受験者数が少ない訳ではなく、問題が難しかったのか・・・あと一歩、事前学習が届かなかったのか・・・わからないが、とにかく難関を突破され合格された方へ、まずは"おめでとうございます"と言いたい。一方、国では、ケアマネジメントの質の向上に向け、介護支援専門員に関する制度見直しについて、原則、国家資格保有者に受験要件を限定し、さらに試験における解答免除の廃止も検討もされている。ケアマネに欠けているスキルを問題視する記述や指摘がある中、これから研修を受けられ実務に就く方、今すでに実務に就いている方全員が、あらためて利用者の暮らしを守るため、日々スキルアップを図るよう努力していくことが求められている。

(編集委員 松本恵生)

■事務局からのお知らせ■---------------------------------

★京都新聞のサイトに、9月の台風18号の際、京都市の災害用のサーバーに市民のアクセスが集中し、一時閲覧不能になった問題への対策を取る記事が掲載されております。ご参照ください。
ケアマネ・ポートにも、台風18号に関するケアマネジャーの活動報告を掲載しております。ぜひご覧ください。
【防災サイトの容量5倍に 京都市、年度内に増強】
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20131210000029

★公益社団法人への移行を記念して、当会のオリジナルキャラクターを募集します。介護支援専門員のイメージアップにつながるキャラクターのアイデアをお待ちしております!応募内容の詳細はケアマネ・ポートをご覧ください。

★<独自研修>受講者募集中!

◆困難事例から学ぶケアマネジメントとソーシャルワーク
~なぜ、困難になるのか?困難な事例とは?~
日 時:平成26年1月23日(木)
場 所:京都テルサ(京都市南区)
講 師:空閑 浩人 氏(同志社大学社会学部社会福祉学科教授)

↓↓詳細はこちらです
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/20140123.pdf

◆医療ニーズと支援のポイント
~医療系サービスをケアプランに位置づけるには~
日 時: 平成26年2月1日(土)
場 所: 京都テルサ(京都市南区)
講 師:水上 直彦 氏
    (一般社団法人日本介護支援専門員協会副会長)

↓↓詳細はこちらです
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/20140201.pdf

◆ケアプラン点検を学ぼう
日 時:平成26年2月13日(木) 場 所:京都テルサ(京都市南区)
講 師:川添 チエミ 氏
    (公益社団法人京都府介護支援専門員会理事)

↓↓詳細はこちらです
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/20140213.pdf

◆施設ケアマネジャー研修 
人生の最晩年期に関わる介護支援専門員の役割
~看取り介護を通じて考える~
日 時:平成26年3月14日(金)
場 所:ハートピア京都 3階 大会議室(京都市中京区)
講 師:菊地 雅洋 氏
(社会福祉法人登別千寿会 特別養護老人ホーム緑風園総合施設長)

↓↓詳細はこちらです
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/20140314.pdf

◎上記研修のご案内は全て、
1月1日発行予定の「ケアマネ・ポート44号」にも同封されます。
ぜひチェックしてみてください!

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★当会は年末年始を下記のとおり休業とさせていただきます。 ご不便をおかけいたしますがご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。

【年末年始休業期間】
平成25年12月29日(日)~平成26年1月5日(日)休業

尚、上記期間中にいただきました お問合わせにつきましては、1月6日(月)以降にご連絡させていただきます。

■ひとこと■------------------------------------------

今年もあと5日となりました。振り返ると安心なのか不安なのか分らない1年でした。
政権交代後アベノミクス効果で景気も上向きと思いきや、消費税率のアップに驚き。「和食」が無形文化遺産に登録されるなか、食材偽装問題で食の安全に驚き。2020年のオリンピック招致で日本中が興奮の後、後味の悪い失脚問題で驚き、良い事も悪いこともあった1年でした。
今年の漢字は「輪」、個人的には自転車の「(車)輪」で「自転車操業」だなと感じていますが、みなさんはいかがでしたか?人のつながりを意味する「輪」ですが、利用者に関わる全ての人を「輪」で支援する私たち介護支援専門員にとっては重要でなじみのある言葉ではないかと思いました。昨年の漢字である「絆」を忘れず、今まで以上に「輪」を大切にし、利用者には不安ではなく安心を提供できる2014年になるよう期待しています。
引き続きのご愛読と皆様のますますのご活躍を祈願しております。
よいお年をお迎えください。

(編集委員 上村靖彦)

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FAX :075-254-3971
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