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2013年11月29日配信

030号
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┏┏┏ 公益社団法人 京都府介護支援専門員会
┏┏     ★ メールマガジン ★
┏     2013/11 ★ 030号 ★
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□■2013年11月29日配信 030号□■
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_/_/_/公益社団法人移行への御報告
_/_/_/障害者総合支援領域から介護保険への移行時の課題
_/_/_/事務局からのお知らせ
_/_/_/ひとこと
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■御報告■

タイトルにもありますが、当会は公益社団法人の認定を受け、平成25年11月22日をもって公益社団法人 京都府介護支援専門員会へ法人名を変更いたしました。今後は公益法人として介護支援専門員の職能団体としての責務を果たすと共に、京都府民の保健・医療・福祉のさらなる充実を図って行きたいと思います。
(役員一同)

■障害者総合支援領域から介護保険への移行時の課題■----------

皆さんも少なからず経験されていると思われる障害者総合支援領域から介護保険に移行される際の課題について、考えてみたいと思います。特に精神障害を有する方で、すでに総合支援法から訪問介護サービスを利用されている場合、移行について留意すべきポイントがいくつかあります。

・大前提として一律に65歳到達という年齢で介護保険に移行することは難しく、移行自体が、本人の負担や混乱につながることを理解しなければなりません。

・移行する利用者からすると、ケアマネジャーは初対面となります。さらに、例えば訪問介護サービスを利用されている場合、介護保険の指定を受けていない事業所であれば、事業所も変更となり、複数の支援者が変わってしまう・・・という事態が生じることになります。もともと病気の特性から、新たな変化への対応がうまくできない方もおられますので、移行する前に、関係機関と情報共有をしっかり行ない、信頼関係を早く築けるよう配慮が必要です。

・また、介護保険に移行すると、自己負担が発生してしまう・・・ということもネックになりますので、総合支援の支援者側からの説明を充分行なってもらうことも混乱を防ぐポイントだと思います。

・総合支援からの訪問介護サービスと介護保険の訪問介護サービスでは援助内容のルールが異なる(介護保険では認められない内容であったり、その人ごとに必要なサービス支給量・時間が定められており、長時間・複数回の援助がされている)ために起こりえるサービスの削減の提案をしなければならず、利用者の不満が生じてしまいます。

・介護保険では「こうですから!!」と押し付けてしまわず、精神疾患の特性を考えながらスムーズに移行できる手立てを行政(保健センター等)も交え検討する必要があります。
障害を有する子供(息子、娘)を親が支えている・・・ということは少なくありません。しかし年月が経ち、体力的に親が子どもを支えられない年齢に達したとき、地域からも孤立し、すでに支援が難しい状態に陥ってしまっていることもありますし、場合によっては虐待ということも起こりえます。そういう意味で、障害者の支援については、我々ケアマネが知識不足・・・ということがないよう地域においても勉強会を開催したり、地域の医療機関のスタッフさんとの連携構築をすすめていかなればなりません。
(編集委員 松本恵生)

ケアマネジメントの根幹には自立支援があり、ケアプランに掲げる目標は、表現の違いはあれど、何らかの自立や自立度の向上に集約出来るものかも知れません。自立支援では、何らかの障がいにより欠けた生活機能を如何に補完するかが重要となります。ただ、その自立へのアプローチは、例えば欠けた機能をサービスなどによって単に補填するやり方や、訓練などで再びその機能が自立出来るようになってもらうやり方などさまざまですし、実際は状況に応じてこれらを組み合わせた支援を行う訳です。
今回取り上げた障害者総合支援法と介護保険法では「自立」のとらえ方が多少違うように感じます。概念や根幹となる部分は同じはずなのですが、先天的な障がいや進行性の病気に由来する障がいがある方の「自立」と骨折などのアクシデントが原因の回復が見込めるような生活機能低下の「自立」を同じと捉えたアプローチをしてしまうと必ず無理が生じます。援助内容のルールなどが若干異なるのはまさにそのためであると思います。これまでのサービス利用を権利と捉えている方にはなかなか難しい問題ではありますが、要は障害とか介護みたいな制度的に大雑把な見方をするのではなくて、ニーズとなっている生活機能毎に、アセスメントの段階でその背景を丁寧に子細に明らかにし、ベストなアプローチを提案すると言うことでしょうか。加えて、ケアマネジャー個々の説明能力が問われる場面です。
※参考↓↓障害者総合支援法が施行されました(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/sougoushien/index.html
(常任理事 松本善則)

■事務局からのお知らせ■---------------------------------

★<第7回 日本介護支援専門員協会全国大会 in山梨>
平成25年12月14日(土)・15日(日)に開催される全国大会の参加申込み
受付中です。今年は富士山を臨む山梨県での開催となります。
くわしくは下記リンク先をご覧ください。

▼大会ホームページ
http://www11.ocn.ne.jp/~ycma/zenkoku-top.html

▼全国大会参加申込ホームページ
http://www.fujiyama-tour.jp/kaigoshien2013.html


★<独自研修>受講者募集中!
・テーマ: 対人援助のスーパービジョン
日 時: 平成25年12月18日(水)
場 所: ハートピア京都(京都市中京区)
講 師: 植田 寿之 氏
<著 書>
『対人援助職の燃え尽きを防ぐ』
『物語で学ぶ 対人援助職場の人間関係』他多数
↓↓詳細はこちらです
http://kyotocm.jp/pdf/20131218_kenshu.pdf

・テーマ:困難事例から学ぶケアマネジメントとソーシャルワーク
~なぜ、困難になるのか?困難な事例とは?~
日 時:平成26年1月23日(木)場 所:京都テルサ(京都市南区)
講 師:空閑 浩人 氏(同志社大学社会学部社会福祉学科教授)

↓↓詳細はこちらです
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/20140123.pdf

・医療ニーズと支援のポイント
~医療系サービスをケアプランに位置づけるには~
日 時: 平成26年2月1日(土)
場 所: 京都テルサ(京都市南区)
講 師:水上 直彦 氏(一般社団法人日本介護支援専門員協会副会長) 書

↓↓詳細はこちらです
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/20140201.pdf

・ケアプラン点検を学ぼう
日 時:平成26年2月13日(木)
場 所:京都テルサ(京都市南区)
講 師:川添 チエミ 氏(社団法人京都府介護支援専門員会理事)

↓↓詳細はこちらです
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/20140213.pdf


●「預金口座振替依頼書」のご提出がまだの会員様はご提出をお願 いします。
平成26年度の会費納入については、口座振替かコンビニストア払込のいずれかとなります。

●現在、公益法人移行に伴う事務手続き中です。社名表記に「社団法人」と「公益社団法人」が混在しておりますことをご了承ください。なお、住所・連絡先等に変更はありません。

●今後は公益社団法人として会員の皆様に喜んでいただけるよう職員一同さらに邁進いたします。皆様のより一層のご協力をお願いいたします。

■ひとこと■------------------------------------------
14日の「社会保障審議会介護保険部会」にて、要支援向けの予防給付のうち訪問介護と通所介護を総合事業(地域支援事業の一部)に移行との修正案に驚愕しました。「住民主体のサービスになじみやすい」からと厚労省の回答。地域包括支援センターのマネジメントがかなり複雑になりそうな気がします。また訪問・通所介護事業所の事業運営も軌道修正を今から始めておかないとと感じています。

「自立支援」を目標にケアマネジメントを実践するべき介護支援専門員にとって、「自立」のとらえ方を再認識して、今後の改正の動向を見つめていくべきだと感じました。
(編集委員 上村 靖彦)

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