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┏┏┏ 社団法人京都府介護支援専門員会
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┏ 2013/9 ★ 028号 ★
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□■2013年9月27日配信 028号□■
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_/_/_/台風18号にともなう京都府内の被害と対策等について
_/_/_/【徘徊家族に賠償命令】 2013年8月愛知県の事例より
_/_/_/事務局からのお知らせ
_/_/_/ひとこと
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■台風18号にともなう京都府内の被害と対策等について■------
9月16日5時5分、60年に1度といわれる大雨による特別警報発表が発表され、聴きなれない携帯のメール着信音で目が覚めました。
京都市がとりまとめた台風18号に伴う京都市内の被害状況及び対応状況について
(9月18日現在)
建物被害1,471件(床上浸水550件,床下浸水 921件)
最大避難者数
南 区 145人(避難所 6箇所)
右京区 190人(避難所 8箇所)
西京区 101人(避難所 6箇所)
伏見区 2,063人(避難所 20箇所)
合 計 2,499人(避難所 40箇所)
おそらく、皆様の事業所においても、各圏域の被害状況に応じて、電話・訪問等による利用者等の安否確認、民生委員等からの問い合わせへの対応、具体的な相談・支援など対応されたところも多かったろうと予想します。幸い、左京区は大きな被害もなく避難指示もでませんでしたが、「高齢サポート(地域包括支援センター)が、こんな時に出勤してないのは何事か!!」と地域の方からお叱りを受けるのではないか・・・とも思い、警報が解除されるまで、災害時見守り名簿を手元におき、待機していました。あらためて、センターとしてのマニュアル作りが急務であると痛感しています。
(編集委員 松本恵生)
特別警報自体初めての経験でした。私は京都市内に在住し、車で亀岡市(職場)に通勤しています。
当日は通勤路である国道9号線の老ノ坂峠及び京都縦貫道が早朝より通行止め、JR嵯峨野線がストップし国道162号はじめ亀岡市への経路は全滅状態。当日正午に国道9号が片側通行で開通したものの、交通集中による渋滞で、事業所に到着したのは15時を回ってからでした。事業所近くの職員は早くより出勤し、順次安否確認も終わっていました。亀岡市も一部地域で床上浸水があり、市役所に緊急避難場所も設置されていましたが、幸いにも担当地域で被害があった方は数名でした。ここで改めて考えさせられたのは、特別警報発令時の職員の行動をどう扱うか?警報では「身を守る行動をとってください」と指示しています。
このような中、事業所としての役割、職員としての役割、個人としての役割などが交錯し葛藤する訳です。管理者としては職員の安全も確保せねばならない訳で、事業所の体制だけでなく、警報発令時の職員の行動指針など、まだまだ詰めなければならない問題が山積していることを実感した次第です。
この度の大雨で被害に遭われた方の一日も早い回復を、この場を借りてお祈り申し上げます。
(常任理事 松本善則)
■【徘徊家族に賠償命令】 2013年8月愛知県の事例より■------
5年半前当時91歳であった男性が愛知県内の駅で線路内に立ち入り、列車にはねられて死亡し、JR東海が男性の遺族に対し列車の遅れなどによる損害約720万円の支払いを求めた裁判で、家族に全額の支払いを命じる判決が平成25年8月に出されました。その理由として、「家族は後見人を付けず、徘徊の防止措置を怠ったため」と報道にもあったようです。
『徘徊はNOではナイ!!』 京都府においても、徘徊による行方不明者をできるだけ早く安全に保護するための、ネットワーク構築や徘徊者を想定した模擬訓練の取り組みが広がりつつあります。また、グループホームでは徘徊にとことん付き合い、1時間以上スタッフが一緒に付き添い、抗精神薬や身体拘束にあたらない対応を事業所全体で取り組んでいる事業所もある一方、在宅で認知症の方を支えていく方向が全否定されているかのようで、この出来事にはとても衝撃を受けました。
(編集委員 松本恵生)
この件は、提訴に至るまでの経過がはっきりせず、報道されていることがすべてではないと言う意見もあり、判決云々のコメントは控えますが、只、家族に賠償責任が及ぶ判決が下った事実は大きいと思います。
判例というものは我々で言う解釈通知のような重みがあります。また、そこには提訴にいたる背景は入り込みません。反対に少し前にあった兵庫のチェーン錠監禁事件。実に対症的な事件だと思います。何れも両極端な話ではありますが、何某かの判決が下ってしまうとれっきとした判例が残ってしまう訳で、これらの判例が今後の現場で認知症の方の地域からの排除につながるような影響を及ぼさないかを危惧するばかりです。
(常任理事 松本善則)
■事務局からのお知らせ■---------------------------------
★会費納入方法が変わります
平成26年度の会費納入については、
口座振替かコンビニストア払込のいずれかとなります。
現在、銀行振込、郵便振込、現金納付の会員様もぜひ口座振替をご利用ください。
詳細は10/1発行のケアマネ・ポート43号に同封しておりますので、お手元に届きましたら、必ずご確認ください。
★<平成25年度京都市ケアプラン研修>についてのお知らせ
本コースの締切はすでに終了しておりますが、【合同研修】は【当日受付可能】です。
ご都合のつく方は是非ご参加ください◎
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日 時:10月1日(火)13時~16時
場 所:京都テルサ 西館1階 テルサホール
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本研修の受講料は無料、今年度は「食」がテーマです。
↓↓申込はこちらのFAXで
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/H25_CP_jigyousho.pdf
★<第2回 京都府介護支援専門員研究大会>申込受付中
~厚労省より宮永 敬市 氏を京都にお迎えします~
11月30日(土)メルパルク京都(京都市下京区)で開催予定です。
既にたくさんのお申込をいただいております!
【厚生労働省】の介護支援専門官が京都でご登壇される貴重な機会です。
↓↓申込書はこちらからお早めにどうぞ!
http://kyotocm.jp/pdf/20131130_kenkyutaikai.pdf
★<主任介護支援専門員フォローアップ研修>受講者募集中!
今年度の主任フォローアップ研修の開催が決まりました。
主任介護支援専門員の皆様は、ぜひご参加ください。
日 時: 平成25年12月18日(水)
場 所: ハートピア京都(京都市中京区)
テーマ: 対人援助のスーパービジョン
講 師: 植田 寿之 先生
<著 書>
『対人援助職の燃え尽きを防ぐ』
『物語で学ぶ 対人援助職場の人間関係』他多数
↓↓申込方法はこちらです
http://kyotocm.jp/pdf/20131218_kenshu.pdf
★<第7回 日本介護支援専門員協会全国大会 in山梨>
平成25年12月14日(土)・15日(日)に開催される全国大会の参加申込みがスタートしました!
今年は世界遺産に登録された富士山を臨む山梨県での開催となります。
くわしくは下記リンク先をご覧ください。
▼大会ホームページ
http://www11.ocn.ne.jp/~ycma/zenkoku-top.html
▼全国大会参加申込ホームページ
http://www.fujiyama-tour.jp/kaigoshien2013.html
■ひとこと■------------------------------------------
当法人でも、山科区にある特別養護老人ホームと老人保健施設が水及び土砂による被災を受けました。琵琶湖疎水の水を水路として引き込みをしている水路が土砂により完全に閉塞し、境界の壁を越えて施設内に浸水しました。特に特別養護老人ホームの地下室は浸水によりボイラー、エレベーターが故障しかなりの被害がありました。各方面からボランティアさんが駆けつけて頂いたおかげで、一部を除いて日常業務には支障がない程度まで復旧しました。改めて「人の力」の強さと有難さを感じました。
台風18号の被害状況は松本委員、松本理事の記事通りで、この被害を活かして警報時の指針や災害時のマニュアルを再考する必要があると思います。「京都がこんなことになるなんて・・・」と思っていましたが、「いつなんどき・・・」と言い聞かしてこれからの業務に励みます。
(編集委員 上村 靖彦)
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