メールマガジンバックナンバー

2013年2月22日配信

020号
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┏     2013/2★ 020号 ★
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□■2013年2月22日配信020号□■
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_/_/_/福祉サービスと医療サービスの両方を適切に位置づけられる
   ケアマネですか?
_/_/_/介護福祉士の今後の行方
_/_/_/第12回 近畿介護支援専門員研究大会 奈良大会に参加して
_/_/_/編集委員メンバー大募集!!
_/_/_/新着情報
   介護、医療、福祉関連のニューストピックスです
_/_/_/事務局からのお知らせ
_/_/_/ブロックからのお知らせ
_/_/_/ひとこと
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■あなたは、福祉サービスと医療サービスの両方を
            適切に位置づけられるケアマネですか?■--------

皆さんは、医療系サービスが必要な利用者には、適切に医療系サービスが盛り込まれていますか?と質問された時、どう返答しますか?
私が介護支援専門員となった当時(平成12年)は看護師出身の方も多かったし、実務者研修でもグループの中に1人は医師がいました。しかし現在は介護福祉士など福祉系の仕事を経験して、資格を取る方が大半です。国のあり方検討会でも、医療的な知識や視点に欠けるという指摘があるのも、このことも関係していると言えます。
私は、現在、介護認定審査会に出席していますが、時々、「大丈夫かな…」と心配になるケースを目にすることがあります。例を挙げると、高齢者住宅に入居しているケースで、要介護4・5の重介護でありながら、医療系のサービスが全く入っていない(さらに前回より介護度が悪化…)主治医意見書の医学的管理の必要性の項目には、訪問看護や通所リハビリテーション・訪問リハビリテーション等にチェックが有る。利用しているサービスは訪問介護が月70-80回と福祉用具のみ…。
「もちろん、訪問看護や訪問リハに関わってもらいたいんだけど、事業所さんが手一杯で依頼しても断られる…」という現実や地域事情もあるかと思いますので、一概にこの事例が悪いとも言い切れませが、体調や病状の悪化にいち早く気付き、入院のリスクを防ぐことなど、訪問看護師など医療従事者のサポートは大切です。
日本介護支援専門員協会の平成24年4月9日のお知らせの中で、厚生労働省老人保健健康増進等事業報告書によると、現在、訪問看護が必要な利用者像が明確となっていないため、介護支援専門員の立場からみた「訪問看護サービスを利用するニーズが高いと判断される利用者像」の定義が必要であります。

『訪問看護の導入を多面的に判断できる介護支援専門員』

① 表情や部屋のにおい、家の中の様子や飾ってある写真等の生活模様を
  観察する。
② 以前利用者の自宅を訪問した時との「違い」について、
  「感じたことの理由は何か」を、介護支援専門員として考える。
③ ①②で気付いた状態が「今後も継続するとどうなるのか」を、
  介護支援専門員として考える。
④「利用者や家族はどうしたいと思っているのか」
  「そのためには何をしたらいいと思っているのか」について、
  介護支援専門員として確認する。
⑤ ①②③で考えたことと④で確認した結果、状態の悪化や病気の再発を
  疑った場合は、利用者に承諾を得た上で、主治医や訪問看護師、
  主任介護支援専門員等に相談する。
⑥ ⑤で相談する場合は、「原因は何か」「今後どんな症状が発生するのか」
  「その時に必要なケアは何か」「行ったケアの効果は何なのか」について
  確認する。

上記内容に関して、皆様はいかがでしょう?

近年増加している医療ニーズのある在宅要介護高齢者への支援において、私たちは福祉サービスと医療サービスの両方を適切に位置づけられる力が求められていることを今一度再確認してみましょう。

それと、医療系のサービス事業所が手一杯…という事態について、訪問看護や訪問リハ等のサービスは、限られた社会資源(サービス)であるという意識も持たなければなりません。必要な時に、必要なだけサポートしてもらう。そして、目標が達成されたら、卒業をする。ケアプラン当初から何年もずっと、位置づけ続けていることが不足する事態を招いているのかもしれません。
(編集委員 松本恵生)

ケアマネジャーの理解や知識不足により、適切なサービス利用がなされていないのであれば問題ですね!・・と言いつつ私も福祉系基礎資格からのケアマネジャーで、必要性を感じたときには速やかに医療従事者の方々に相談しております(相談だけでサービス利用にならない時も多々あります)。
「リハビリがしたい」⇒通所・訪問リハビリテーション?「医療的な処置、管理が必要」⇒訪問看護?等のことだけではなくて、医療系サービスを利用する事で、どのような影響があり、その先には何が得られるか、どんな生活が待っているかという予後予測を、利用者さま、家族様にシュミレーションしていただくために積極的なアウトリーチをして行く事がケアマネジャーに求められると思いますし、医療サービスの存在意義を再確認すべきと思います(御用聞きケアマネジャー様の文句みたいになってすみません)。
福祉サービス、医療サービスに拘らず「意味のあるケアプラン」作成のために、視野の広い、苦手意識の無いケアマネジャーに皆でなりましょう。
(編集委員 西村篤)

■介護福祉士の今後の行方と我々への影響■---------------------------

介護職員=128.0万人、うち介護福祉士は40.6万人(いずれも平成20年)平成37年には212~255万人の介護職員が必要と言われています。就職フェアにいけば、介護福祉士を求める事業所がひしめきあっており、職員の確保が難しい現状となっています。そんな中、介護人材の養成体系が整理され、我々になじみ深いヘルパー1級や2級という資格は、次月平成25年3月末で養成講座が終了となり、「初任者研修修了者→介護福祉士→認定介護福祉士」という体系が構築され、介護職員に占める介護福祉士の割合の目安を当面5割以上に想定しています。

 これにより介護職全体の質の向上が図られ、介護人材の安定的な確保が実現されることを期待したいところです。しかし、危惧していることは、介護職員の占める割合5割以上という点…。このことが、次期改正で、この割合をパスしているところは通常事業所(既存の特定事業所として扱うのではなく)とし、それ以下の事業所は、体制が整っていない事業所とみなされ減算とされてしまわないか?ということ。

 同様に我々の分野においても、既存の主任ケアマネを配置する特定事業所が基本の通常事業所とみなされ、配置していない居宅介護支援事業所は減算…なんてことが起きないだろうかと心配しています。主任ケアマネジャーは、資格を持つから仕事ができ、リーダー的存在や処遇困難ケースに対応ができる人とは限りません。資格を持つ人員の確保より、中身が大切であることは言うまでもありません。
(編集委員 松本恵生)

介護保険最新情報Vol.310「介護キャリア段位制度実施について」を是非確認してください。介護事業所・施設において「介護職員処遇改善加算」のキャリアパス要件を満たすとQ&Aに記載されており、興味深く拝読させてもらいました。介護福祉士の資格取得や実務者研修・介護職員初任者研修の修了等を通じて「わかる(知識)」を評価しつつ、「できる(実践的スキル)」の能力評価を重点的に実施するポジティブな仕組み取り組みと感じました。資格は当然必要なのですが、本来評価すべき所は私たち介護支援専門員同様「スキル」ですよね。
(編集委員 上村靖彦)

■第12回 近畿介護支援専門員研究大会 奈良大会に参加して■-----------

奈良大会が2月の16日~17日奈良県で開催されました。近畿だけでなく、他県からも含め490名あまりの介護支援専門員が奈良に集いました。京都からも約80名の参加があり、研究発表もされました。

1日目は、
基調講演
 「地域包括ケアの実現に向けて」
  厚生労働省老健局振興課 課長補佐 岡島さおり氏
記念講演
 「地域の“寄り添医”20 年~地域住民と診療所医師の強くて温かい絆の物語」
  国民健康保険名田庄診療所 所長 中村伸一氏
特別講演
 「コンサート&いのちのトーク」
  シンガーソングライター、浄土真宗本願寺派僧侶(法名:釈妙華) やなせなな氏と盛りだくさん。
記念講演の中村伸一先生は一昨年度の当会の府民公開講座でご来講頂いた「あの」中村先生です。その後ますますのご活躍で自伝の小説がNHKでドラマ化されたこともあって、今や日本の在宅医療推進のフラッグシップとなられています。講演後の著書の販売はサインを求める長蛇の列があっという間にできあがっていました。こんな大物を2年以上もまえに、府民公開講座にお呼びした当会の先見性の高さに一寸ニヤリとしてしまう一コマでした。
おきまりの懇親会は手作りムード満載で、とてもアットホームな雰囲気の中、他県の方々との交流に話が弾みます。最後は雅楽の生演奏で締めくくり。歴史の都「奈良」ならではと言ったところでしょうか。

2日目は分科会発表。京都は第3分科会「多様な住まいにおける暮らしの変化つなぐケアマネジャーの役割~ケアマネジャーのつなぐ機能を検証する~」と題し、昨年に引き続き、発表演題を絞り会場参加型の研究発表です。福富先生の絶妙なしきりのなか、会場と一体となったディスカッションでは、地域包括ケアの中ではその場その場を支えれば良いと言うのではなく、例え生活の場が変わっても利用者ひとりひとりの生活をシームレスに繋ぎ、マネジメントし支えるためにケアマネジャーが何をすべきか?ここで我々が担う機能が垣間見えたような気がします。先生のまとめの中にも出てきましたが、ケアマネジャーは「つながってナンボ」まさにその基本となるネットワークを体感できた2日間だったと思います。参加されたみなさまは大きな収穫があったことと思います。企画から準備当日の運営と奈良県はじめ係わられた近畿ブロックのみなさま、お疲れ様でした。 そしてありがとうございました。
詳しいレポートは次号のケアマネポートにて。乞うご期待!
(常任理事 松本 善則)

■編集委員メンバー大募集!!■-----------------------------------

京都府介護支援専門員会の編集委員として、ケアマネポートの発行やメルマガ配信を担当してくれる仲間を募集しております。できれば、各ブロックごと、また施設や地域密着型で活躍されている方も歓迎!!です。

○このメルマガをお読みになって一度でもツッコミを入れたくなった方。
○メール添付でファイルのやりとりが出来る方。
○facebookなどSNSをやっている方。

上記いずれか一つに該当したあなた。先ずは info@kyotocm.jp までメールをください。
(編集委員メンバー一同)

■新着情報■------------------------------------------------
公益社団法人 京都府介護支援専門員会ホームページ更新のお知らせ
http://kyotocm.jp/

2013/1/25以降の更新状況
2013/1/25
【メールマガジン】「019号」を配信しました。
2013/01/29
【厚労省通知】介護保険最新情報Vol.307発出
2013/02/05
【厚労省通知】介護保険最新情報Vol.308発出
【研究大会】日本ケアマネジメント学会 第12回研究大会(大阪大会)
【イベント】「第2回京都式認知症ケアを考えるつどい」のご案内
2013/02/12
【厚労省通知】介護保険最新情報Vol.309~311発出
平成24年度第2回主任介護支援専門員研修における事前課題(事例研究)について
【厚労省通知】介護保険最新情報Vol.312発出
2013/02/13
【厚労省通知】介護保険最新情報Vol.313発出
2013/02/19
【厚労省通知】介護保険最新情報Vol.314・315発出

■事務局からのお知らせ■---------------------------------------

【研修のご案内】

★3/18(月)・19(火)
「ケアマネジャーのための在宅利用者の医療的処置と観察入門」

京都光華女子大学キャンパス(京都市右京区)にて、 標記研修を行います。

研修目標は…
「訪問看護利用者の身体状況を利用者情報シートから読み取り、
 イメージできる」

当日の内容は以下を予定しています。
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・身体の観察とアセスメント
・在宅利用者への医療的処置と観察
・感染予防
・バイタルサインの測定と観察
・医療的処置に用いられる物品、手指消毒(実技)
・老年者の身体的特徴・老年者体験
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医療機関との連携が一層重要視されている昨今・・・
ぜひ当研修をお役立てください。

申込〆切日は【3/1(金)】です。

↓↓ご案内はこちら↓↓
http://kyotocm.jp/studyinfo/pdf/20130318-19.pdf

【その他お知らせ】

★認定調査員 募集中!

当会では、京都市・長岡京市・向日市からの、要介護認定訪問調査を受託しています。この度、平成25年度採用 認定調査員(非常勤職員)を募集中です。

↓↓くわしくはこちらをご覧ください↓↓
http://kyotocm.jp/pdf/H25_researcher_boshu.pdf

★第11回総会資料 事前送付について

3/16(土)に開催される標記総会資料を皆様のお手元にお送りしていますので、内容のご確認をお願いいたします。

★第12回近畿介護支援専門員研究大会 奈良大会 無事終了!
2/16(土)・17(日)に開催された標記研究大会が、盛況のうちに無事閉会いたしました。ご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました。

■ブロックからのお知らせ■-----------------------------------------

京都市北ブロック研修会及び第1回総会のご案内
平成25年3月9日(土)13:30~16:20(受付13時開始)
会場 京都府中小企業会館 801号室 京都市右京区西院東中水町17番地

(西大路五条下ル東側)
【第一部】研修会 テーマ「課題整理表(仮称)ってどんなもの?」
【第二部】ブロック総会

■ひとこと■------------------------------------------

独り言に近いコメントです。 地域包括支援センター主催の「地域ケア会議」を2回、介護予防普及啓発イベントを2回、いずれも3月に開催を予定しております。年度末の事務処理、人事異動の発令も考えると繁忙期です。介護保険最新情報Vol.315に「地域ケア会議」についてのQ&Aが発出されました。正直「ややこしい」と感じました。今まで開催してきた地域ケア会議のイメージと全てとは言いませんが、違うような気がするのは私だけでしょうか?実現するためのプロセスとして、回数や参加メンバーの構成を具体的にどうすればいいのか?少なくとも当地域包括支援センター職員が3月の会議で説明をするのにどのように伝えるか悩んでいることは事実です。
(編集委員 上村靖彦)

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