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┏ 2012/9 ★ 015号 ★
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□■ 2012年9月28日 配信 015号 □■
CONTENTS―――――――――――――――――――――――――
_/_/_/「認知症施策推進5カ年計画(オレンジプラン)の公表について」
_/_/_/新着情報
介護、医療、福祉関連のニューストピックスです
_/_/_/事務局からのお知らせ
_/_/_/ひとこと
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■「認知症施策推進5カ年計画(オレンジプラン)
の公表について」■--------------------
皆さん“オレンジプラン”という言葉を何かご存知でしょうか?たしか某携帯会社の電話料金プランにそのような名が付いていましたが、今回、取り上げたいの
はH24.9.6に厚生労働省より公表されたもので、H24.6.18にまとめた「今後の認知症施策の方向性について」や「認知症高齢者の日常生活自立度」Ⅱ以上の高齢者数
の将来推計などに基づいて策定されたものです。
☆国の認知症対策の方向性について、直近の介護保険最新情報vol.291及び298「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」について
◎こちらは厚生労働省HP
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002j8dh.html
認知症高齢者数の将来件数について、H15に同様の将来件数が発表されていましたが、今回作成された件数は、かなり増加した件数に修正されています。
H15作成 H22に208万人・H37に323万人
H24作成 H22に280万人・H37に470万人
大幅に増えた原因は何か?を考えてみると、一つは、医療機関で認知症の診断されるケースが増えていることが考えられるでしょう。これは、かつて、認知症の
診断が専門医にゆだねられてきた時代から、身近な開業医・診療所においても適切に診断ができるようになったことが理由の一つだと思います。
また、地域包括支援センター等の相談窓口が少しずつ地域に認識され、困った時の相談が過去に比べると行き易くなり、必要と思われるアドバイスや医療機関への情報提供等が行われていることも考えらますし、地域の見守りやサポートを担っている社協や民生委員、老人福祉員と言われる方々のアドバイスや動きも要因の一つかもしれません。
もう一つは、地域包括であれば、最近では小学校や中学校における認知症サポーター講座を開催することは当然のようになってきており、地域のパン屋さんや
スーパー、郵便局等で働く方なんかも、その講座を受けてオレンジリングを身に付けてくれています。
【認知症】という病気が特別な病気でなく、加齢とともに起こるごく自然な病気であり、認知症になった方を介護・サポートする時の心構えや見守り体制など
が、周知されてきている今、過去、隠したり、受診を控えたり、もっと早く相談に来てくれていたら・・・という過去の認知症に対する社会の考え方が変わっていることが大きな要因だと思います。
さて、具体的なオレンジプランの中身ですが、
1. 認知症ケアパスの作成・普及
2. 早期診断・早期対応
3. 地域で生活を支える医療サービスの構築
4. 地域での生活を支える介護サービスの構築
5. 地域での日常生活・家族の支援の強化
6. 若年性認知症施策の強化
7. 医療・介護サービスを担う人材の育成
が挙げられています。
1.について・・・脳血管疾患や大腿骨の地域連携パスは聴いたことがありますが、認知症のパスがあれば、診断や治療、サポートまでの流れがわかりやすく有効だと思いますね。
2.について・・・早期診断・早期対応を進めるのであれば、「その後の支援」は今以上に整備する必要があります。
5.について・・・認知症の人やその家族等に対する支援の「認知症カフェ」の普及ということも期待したい。
7.について・・・認知症介護実践リーダーや指導者養成研修受講者数を増やすという案については、その人に何をしてもらうか?資格を持った人は、何ができるのか?を是非考えてもらいたい。今、その資格を持っている人は所属する施設において、単に、配置があれば加算が付く・・・という仕組みの中で動いているだけなのでは?
有資格者が、地域に対して認知症サポーター講座を中心となって開催している訳でもなく、区の事業者連絡会等で活躍されている話はほとんど聴かない・・・。かつてグループホームが<認知症ケアの切り札>と言われてきたが、現状は、国が指摘している通り、入居者へのケアに限定され、地域の【認知症の方をサポートする拠点】の役割は果たせていない。そういう意味で、私(地域包括)であれば、グループホームの職員さんの持つ認知症の方へのケアに対する知識と技術を学び、一緒になって地域へ伝達し、早期発見、早期治療ができる地域作りを目指さなければならいと思います。当会でグループホームや小規模多機能等の地域密着型で勤務されているケアマネさんへ「一緒に頑張りましょう!!」
(編集委員 松本恵生)
国の施策がまた一つ動き出しております。「認知症ケアパス」これは大腿骨頸部骨折、脳卒中に続くクリパス第三弾!?です。平成27年度以降の各市町村の第6
期介護保険事業計画に反映させる=次期介護報酬改定とどんぴしゃのタイミングです。
次回の改定では地域包括支援センターには、「認知症初期集中支援チーム」を配置し、家族等の支援を行う予定です。
認知症患者の医療⇒介護への早期退院や移行による橋渡し役は地域包括支援センターや居宅介護支援事業所のケアマネです(病院の窓口は地域医療連携室)。施設で受ける場合も同様と考えられ、ケア計画の連続性が求められられる事は容易に想像できるところです。また繋ぎの役割は医療サービスが大きな役割を果たす事は必然であり、訪問看護・リハの体制充実は今後の重点対策の一つとして取組む必要があります。
診療報酬改定(反映は次々回改定か!?)ともリンクされる可能性"大"です。連携の一つのキーワードとして「認知症」の認定看護師や認知症ケア専門士、認知症研修等の配置は、シフトされていく施策の対策として、配置等の準備が必要と考えられます。
一方、介護報酬改定の方向として、認知症関係の加算についてはいち早く算定できる体制の確保も視野に入れ、次期改定時には内包化された本体報酬として運用される可能性も含めて準備が必要かと。
☆京都府の「認知症総合対策推進プロジェクト」について事前準備委員会が 動き出したそうです。
☆認知症センター方式がリニューアルされています。
◎こちらは認知症介護研究・研修東京センター ケアマネジメント推進室
http://itsu-doko.net/download/01.html
(編集委員 上村靖彦)
去る14日、(社)京都府介護支援専門員会のH24年度府民公開講座が開催されました。テーマは「変わる介護保険」。今回の改正を改めて検証しようという試みで
す。さまざまな立場から4月から此方の変化を振り返り検証しようという物でしたが、その中で公益社団法人認知症の人と家族の会より若年生認知症の奥さんを
介護されている芦田豊美さんにお越し頂き、利用者の立場でお話し頂きました。
皆さんもご存じのとおり、今改正では通所介護の介護者のレスパイト等を目的として、利用時間枠が変わりより長時間のサービスが評価される形となり、これに呼応して多くの事業所が7~9時間枠へと移行しています。芦田さんの奥様がご利用中の通所介護事業所も例に漏れず、時間枠を延長したそうなんですが、ご家族の感想は率直に言って「費用負担は増えたが、介護負担が軽減されたとは思えない」とのこと。これは意外なご発言でした。確かにサービスの枠組みの変更は、万人にとってプラスに働くものではありません。ライフスタイルは個別性を持っており、使いようによってはこのような声が出るのも当然のことです。制度設計の中で良かれと思うことも、その実効性はまた違うことも一例かもしれませんが、こと認知症に関してはこのようなことが多々起きていることでしょう。今回取り上げたオレンジプランも然り。指針であれ机上では立派なプランも制度に今後置き換わっていった場合、その実効性は如何な物か?策定して終わりではなく、しっかりと検証しながら必要があれば修正していく柔軟な対応が必要となるでしょうし、我々ケアマネジャーは現場でしっかりと検証し不都合があればしっかりと声に出していくことも必要でしょうね。
(常任理事 松本 善則)
■新着情報■---------------------------------
公益社団法人 京都府介護支援専門員会ホームページ更新のお知らせ
http://kyotocm.jp/
2012/08/24以降の更新状況
2012/08/28
【ブロック活動】「平成24年度 京都市北ブロック研修会」のご案内
2012/08/31
【ブロック活動】「平成24年度 中部ブロック研修報告」をUPしました
2012/09/06
【厚生労働省通知】介護保険最新情報Vol.296・297発出
2012/09/07
【厚生労働省通知】介護保険最新情報Vol.298・299発出
2012/09/11
【ブロック活動】「平成24年度 京都市北ブロック研修報告」をUPしました
2012/09/13
【ブロック活動】「平成24年度 丹後ブロック研修会」のご案内
2012/09/19
【ブロック活動】「平成24年度第3回 中部ブロック会議録」について
2012/09/25
【イベント】第19回京都府老人保健施設大会・公開シンポジウムのご案内
■事務局からのお知らせ■------------------------------------------
◆ 第12回近畿介護支援専門員研究大会 奈良大会
~奈良からつながる和のケア~人と暮らしを結ぶケアマネジメントの力~
平成25年2月16日(土)~2月17日(日) 奈良県にて、標記研究大会が開催されます。大会の実施要項も近日完成とのこと。
事務局に届き次第、会員の皆様のお手元にお送りする予定です。
◆ 第1回京都府介護支援専門員研究大会
~ケアマネジャーの存在意義を考える~
平成24年12月8日(土) メルパルク京都(京都市下京区)にて、標記研究大会が開催されます。
くわしくは下記のホームページをご覧ください。
↓↓こちらをクリック!↓↓
http://kyotocm.jp/html/20121208.html
皆様のご参加お待ちしております!
■ひとこと■------------------------------------------
9月8日に北ブロック開催の研修会に参加しました。「医療との連携」「退院、退所支援の実際」というテーマでのシンポジウムだったのですが、そこで感じたこと・・・
「病院から退院の報告が遅い!!」という意見が出ていました。入院先の病院が超急性期なのか?亜急性期なのか?回復期リハなのか?また、傷病によって、連携パスが使われるのか、家屋調査やカンファの開催を依頼するのか?等、入院してひと段落ではなく、こまめな連絡・訪問が必要だと感じました。
(編集委員 松本恵生)
『一人暮らし高齢者の全戸訪問事業』及び『地域における見守り活動促進事業』の展開を京都市内の地域包括支援センターでは奮闘されていると聞いています。
『地域の希薄化』が囁かれている昨今、先日担当している学区の「敬老祝賀会」に参加したときに社会福祉協議会の会長さんが話をされていた言葉に深いと感じました。「個人情報を気にしていたら何にも出来ない。地域に血が流れるような事業・活動を期待している」とややパンチの効いた話しですが、地域包括支援センター職員や居宅介護支援事業所のケアマネとして、「地域に血が流れる(通う)」ようにするってどうすればいいのだろうかと考えてしまいました。皆さんも考えてくれませんか!!
(編集委員 上村靖彦)
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