219号 2024/12

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公益社団法人 京都府介護支援専門員会
★ メールマガジン ★
□■2024年12月27日配信 通算219号■□
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CONTENTS

_/_/_/「支えられ上手」

_/_/_/研修冊子について

_/_/_/研修のご案内

_/_/_/当会ホームページについて

_/_/_/ひとこと

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■「支えられ上手」■

日々、様々な相談援助や支援場面において、「支えられ上手」なご利用者とそうでない方がおられるように感じています。あくまでも個人的な意見と肌感覚にはなりますが、其々の介護保険サービス利用や医療機関連携などの場面において、その歩みやスムーズさに差が生じているようにも感じています。特に認知症の初期支援の対応をすることの多かった数年によく感じたことで、初回の相談に始まり、いくらかのターニングポイントを迎えたり、様々な機関とつながっていく際に、良い塩梅で信頼してくれたり任せてくれることと、一方でご利用者やご家族などの想いがまとまっていて自分たちの歩みたいイメージが出来ていることの大切さと言いましょうか、そういったことが「支えられ上手」のひとつの要素なのかなと感じています。ただ、出会ったばかりの支援者や介護サービス事業所のことを信頼したり、想いを託すということは、ある意味予期せぬ状況を迎えたご利用者にとっては決して容易でないことも理解が出来るようになってきました。

 

淑徳大学の結城康博教授(社会保障論、社会福祉学)は、著書「介護格差」などで元気なうちから自身にあった介護の形を探る「介活」を勧め、いざサービスを受ける際には「支えられ上手」になることが大切であると強調されています。

 

一方で介護保険サービス事業を行っている社会福祉法人においては、その公益性の高さもあり、社会福祉法第24条第2項の規定に基づき、「地域の福祉ニーズを踏まえつつ、法人の自主性、創意工夫による多様な地域貢献」が求められています。

そして、取り組みを行うに当たり、ニーズの把握から取り組みの企画、実施までの一連のプロセスに社会福祉法人の役員や職員が関わることが必要とされています。つまり、介護保険サービス事業者などは職員も参画しながら地域に出向くこと、地域で取り組むことが求められており、実際に私の仕事の拠点である宇治市においても社会福祉法人によるマルシェやフリーマーケットも大盛況ですし、見学会や地域住民向けの研修会なども活発に開催されています。手前味噌になりますが所属する法人が運営している常設型認知症カフェ「カフェほうおう」でも地域住民や認知症当事者が参画、スタッフを担っている認知症初期支援プログラムや活動、就労など広く展開しております。

 

話が少しあちこちに飛んでしまいますが、そういった場に出向くこと、また出向くだけでなくスタッフやボランティアとして協働するなど早い段階から介護サービスや医療の専門職と知り合い、交流し、馴染みの関係を構築しながら、介護の形を探っておく「介活」にも繋げていけるのでないかと思います。

 

また、それは利用者側だけでなく支援者の方にも大きな意義があると感じています。早い段階からお互いを知ることで、その後のサポートを切れ目なく提供しやすくなり、ケアプランの視点にもACPの視点にも繋がってくる話になると思います。そして何より、私たち支援者も利用者予備軍であり当事者です。専門職として、また当事者として、地域の取り組みにアンテナを張りながら「支えられ上手」になる準備を始めてみませんか。

(理事 桝村 雅文)

 

■研修冊子について■

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例年、4月に年間の介護支援専門員更新研修や当会の企画研修などをまとめた研修冊子を会員様に送付しておりましたが、令和4年度から研修冊子は作成しないこととなりました。令和6年度の法定研修に関しましては、当会ホームページで情報提供しております。

また、当会ホームページでは関係機関からのお知らせなど、広く当会の事業に関する情報などを提供しております。

https://www.kyotocm.jp/informations/?cat=seminars

 

■研修のご案内■

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【企画研修】

◆ヤングケアラーの現状と支援 介護支援専門員の役割を考える

日時:令和7年1月27日(月)14:00~16:00

開催方法:Web会議システムZoom

定員:90名(先着順)

受講料:会員2,200円(税込) 非会員4,400円(税込)

講師:斎藤 真緒 氏/立命館大学 産業社会学部 教授

寺田 純子 氏/公益財団法人京都市ユースサービス協会

詳細・お申込みはこちら↓↓↓

https://www.kyotocm.jp/download/r06kikaku20250127/

 

◆生活支援記録法(F-SOAIP)実践の可視化

日時:令和7年2月3日(月)14:00~16:30

開催方法:Web会議システムZoom

定員:90名(先着順)

受講料:会員2,200円(税込) 非会員4,400円(税込)

講師:甲田 由美子 氏/公益社団法人京都府介護支援専門員会 常任理事

詳細・お申込みはこちら↓↓↓

https://www.kyotocm.jp/download/r06kikaku20250203/

 

◆「適切なケアマネジメント手法」を学ぼう!Part2

日時:令和7年3月13日(木)14:00~17:00

開催方法:Web会議システムZoom

定員:90名(先着順)

受講料:会員2,200円(税込) 非会員4,400円(税込)

講師:川添 チエミ 氏/公益社団法人京都府介護支援専門員会 副会長

一般財団法人仁風会 嵯峨野病院居宅介護支援事業所

詳細・お申込みはこちら↓↓↓

https://www.kyotocm.jp/download/r06kikaku20250313/

 

■当会ホームページについて■

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研修情報やお知らせ、他団体様からの研修会・講演会などのご案内を掲載し随時更新しております。
https://www.kyotocm.jp/

 

■ひとこと■

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今年も一年、大変お疲れ様でした!皆さんの献身的なサポートと愛情あふれるケアが、多くの利用者の方々の笑顔と安心を支えました。2024年も残すところわずかとなり、ようやくホッと一息つける時期ですね。

年末年始はリラックスして、自分自身を労わる時間をぜひ持ってください。さて、年末の大掃除で何か面白いものが出てきましたか?もし、化石級の古い書類や謎の物体が発掘されたら、新年の笑い話にするのも一興です!

寒暖差が激しいですので、くれぐれもヒートショックにはお気をつけ下さい。

新年も、皆様と共に歩んでいけることを楽しみにしています。それでは、素敵な年末年始をお過ごしください。

(理事 中島 義記)

 

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発行:公益社団法人 京都府介護支援専門員会・広報委員会

〒604-0874 京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375

京都府立総合社会福祉会館(ハートピア京都)7階

TEL :075-254-3970

FAX :075-254-3971

MAIL:info@kyotocm.jp URL: https://www.kyotocm.jp/

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