226号 2025/07

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公益社団法人 京都府介護支援専門員会
★ メールマガジン ★
□■2025年7月25日配信 通算226号■□
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CONTENTS

_/_/_/「原則として医行為ではない行為」に関するガイドライン

_/_/_/研修冊子について

_/_/_/研修のご案内

_/_/_/当会ホームページについて

_/_/_/ひとこと

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■「原則として医行為ではない行為」に関するガイドライン■

介護保険最新情報(Vol.1385 令和7年5月19日 「原則として医行為ではない行為」に関するガイドラインについて)が気になったのでこのガイドラインを全部読んでみましたのでご紹介します。

 

ケアマネジャーが医療的知識を持ち、医療と連携することは、利用者一人ひとりに合った質の高いケアプランを作成し、実行する上で不可欠です。

 

株式会社日本経済研究所が公表した「原則として医行為ではない行為に関するガイドライン」は、高齢者介護現場における介護職員の業務範囲を明確化し、介護の質の向上と安全確保を図ることを目的とした重要な指針です。このガイドラインは、医行為ではないと判断される具体的な行為とその実施条件を詳細に解説しています。

 

介護現場では、利用者の尊厳を保持し、自立を支援するために多岐にわたるケアが提供されています。しかし、医療と介護の境界線があいまいな行為も存在し、介護職員が「医行為」に該当するのではないかと不安を感じるケースが少なくありませんでした。この不確実性が、必要なケアの提供をためらわせたり、逆に不適切な行為につながったりするリスクをはらんでいました。本ガイドラインは、こうした現状を鑑み、介護職員が自信を持って適切なケアを提供できるよう、医行為ではないと判断される行為の範囲と実施上の留意点を明確に示すことで、利用者への安全なケア提供と介護職員の負担軽減を目指しています。

 

医行為ではないとされる行為の具体例と留意点

ガイドラインでは、具体的な行為を例示し、それぞれについて「原則として医行為ではない」と判断される条件が示されています。さまざまな行為について、医療職にしか行えない行為や介護職が行える行為が解説されており、ケアマネジャーにとっても役立つ知識となります。

 

例えば、以下の行為が挙げられます。

 

体温測定、血圧測定、パルスオキシメーターによるSpO2測定

これらのバイタルサイン測定は、一般的な健康状態の把握を目的とする場合、医行為ではありません。ただし、異常値が確認された場合は、速やかに医療専門職へ報告し、連携することが必須です。

 

軽微な傷の手当

通常の生活で生じる擦り傷や切り傷など、専門的な処置を必要としない軽微な手当(消毒液塗布、絆創膏貼付など)は医行為ではありません。しかし、出血が止まらない、傷が深い、感染の兆候が見られる場合は、医療機関への受診を促すなど、適切な判断が求められます。

 

爪切り

通常の爪切りは医行為ではありませんが、糖尿病や動脈硬化などの疾患により足の爪に異常がある場合や、爪白癬など感染症が疑われる場合は、医療専門職に相談し、適切な対応をとる必要があります。

 

湿布の貼付

市販の湿布薬を貼る行為は医行為ではありませんが、皮膚に異常がある場合や、薬に対するアレルギーが既往にある場合は、事前に確認が必要です。

 

ストーマ装具の交換、膀胱留置カテーテルの蓄尿バッグ交換

これらの行為は、利用者の日常生活を支える上で不可欠なケアですが、適切な知識と技術が必要です。異常が見られた場合は、医療専門職への連絡が必須です。

 

自己導尿の補助

利用者が自身で導尿を行う際に介助する場合、その補助は医行為ではありません。ただし、清潔操作の徹底や異常時の対応については、十分な知識が必要です。

 

点眼、坐薬の挿入、塗布薬の塗布、経口薬の内服介助

これらの薬剤関連行為は、薬剤師や医師から指示があり、適切な方法で行われる場合に限り、医行為ではありません。ただし、薬剤の管理や副作用への注意は厳重に行う必要があります。

 

医療専門職との連携と介護職員の育成

本ガイドラインが最も強調するのは、介護職員と医療専門職(医師、看護師など)との密接な連携の重要性です。介護職員が実施する医行為ではない行為は、あくまで利用者の日常生活の支援の一環であり、医療行為に代わるものではありません。利用者の状態に変化があった場合や、判断に迷う状況が生じた際には、速やかに医療専門職に報告し、指示を仰ぐことが義務付けられています。また、介護職員は、それぞれの業務範囲と責任を明確に理解し、自身の知識や技術を超えるケアは行わないという認識を持つことが求められます。

 

安全かつ質の高いケアを提供するためには、ガイドラインの内容を理解し、適切に実践できる介護職員の育成が不可欠です。施設・事業所は、本ガイドラインに基づいた研修を定期的に実施し、介護職員の知識と技術の向上を図る必要があります。また、緊急時の対応マニュアルの整備や、医療機関との連携体制の構築など、組織全体で介護職員をサポートする体制を確立することが、ガイドラインの実効性を高める上で極めて重要です。

 

このガイドラインは、介護現場における混乱を解消し、介護職員が安心して職務に専念できる環境を整備することで、結果として高齢者の安心で安全な生活を支えることに貢献すると期待されています。ケアマネジャーとしてもこのガイドラインの内容を熟知することで、ケアマネジメントの質の向上に資することにつながるでしょう。

(広報委員 河東 大樹)

 

■研修冊子について■

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例年、4月に年間の介護支援専門員更新研修や当会の企画研修などをまとめた研修冊子を会員様に送付しておりましたが、令和4年度から研修冊子は作成しないこととなりました。令和7年度の法定研修に関しましては、当会ホームページで情報提供しております。

また、当会ホームページでは関係機関からのお知らせなど、広く当会の事業に関する情報などを提供しております。

https://www.kyotocm.jp/informations/?cat=seminars

 

■研修のご案内■

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【企画研修】

◆きっとうまくいく「ケアマネジャーのすゝめ」

~ケアマネジャーの未来を切り拓くヒント~

日時:令和7年9月17日(水) 14:00~16:00

場所:ハートピア京都 4階 第5会議室

定員:先着40名(定員になり次第締切)

受講料:[会員2,200円(税込)/非会員4,400円(税込)]

※なお令和6年度実務研修受講者の方は、研修申込と同時に入会いただける場合、無料となります。

講師:「京都市北区ケアマネ魅力見つけ隊」隊員

詳細・お申込みはこちら↓↓↓

https://www.kyotocm.jp/download/member250917/

 

◆認知症基本法が目指す『共生社会』の実現に向けて~ケアマネジャーの視点から考える~

日時:令和7年9月22日(月)14:00~16:00

開催方法:Web会議システムZoom

定員:90名(先着順)

受講料:会員2,200円(税込) 非会員4,400円(税込)

講師:鈴木 森夫 氏/公益社団法人認知症の人と家族の会 元代表理事

詳細・お申込みはこちら↓↓↓

https://www.kyotocm.jp/download/r07kikaku20250922/

 

【研究大会】

◆第12回京都府介護支援専門員研究大会 「つながる」ケアマネジメントが未来を拓く~ケアマネジャーの魅力発見~

開催日時:令和7年10月18日(土)14:00~16:30

開催場所:ハートピア京都 3階 大会議室(京都市中京区清水町375)

定員:100名(定員になり次第締切)

参加費:会員3,300円(税込) 非会員4,400円(税込)

詳細・お申込みはこちら↓↓↓

https://www.kyotocm.jp/download/ckca_2025taikai/

 

■当会ホームページについて■

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研修情報やお知らせ、他団体様からの研修会・講演会などのご案内を掲載し随時更新しております。
https://www.kyotocm.jp/

 

■ひとこと■

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7月と言えばやはり祇園祭ですよね。道が混み、通行止めになり、訪問にも行き辛く…と、住んでいると良くない方に思うばかりです。ただ、最近の京都はいつも混んでいるように感じます。そのためか祇園祭のことをすっかり忘れ、通行止めになる事も忘れていました。私だけでなく、訪問診療の先生は通行止めになるので車が出せなくなることも忘れておられました。毎年の事ながら何故今年は忘れていたのか、勘違いしてしまったのか、季節感がずれてしまっているからかなとも思いました。今年は梅雨が例年になく早く明けてしまい、7月7日は織姫様と彦星様が逢えた年となりました。無事逢われた事は本当に良かったなと思いますが、統計によると7:3で悪天候が多いとか。天候が定まらないことを理由にしましたが、季節の行事に参加していないのも理由の一つかもしれません。七夕に土用の丑の日、そして祇園祭。行事の意味や起原、歴史を調べると大切に受け継がれ、土地の風習が刻み込まれた日本の伝統行事という事が分かります。多くの祭りは五穀豊穣や厄除けなどの祈りを込めたり、また神々への感謝の形としたりして行われるものが多いようですが、祇園祭は京の都をはじめ日本各地に疫病が流行したとき、祇園社の神輿を神泉苑におくり、悪疫を封じ込んだのがはじまりであると伝えられています。歴史を学び参加し触れることで、混むとか思わずに7月を楽しもうと思いました。

(広報委員長 橋本 かおり)

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発行:公益社団法人 京都府介護支援専門員会・広報委員会

〒604-0874 京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375

京都府立総合社会福祉会館(ハートピア京都)7階

TEL :075-254-3970

FAX :075-254-3971

MAIL:info@kyotocm.jp URL: https://www.kyotocm.jp/

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