222号 2025/03

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公益社団法人 京都府介護支援専門員会
★ メールマガジン ★
□■2025年3月28日配信 通算222号■□
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CONTENTS

_/_/_/重層的支援体制整備事業

_/_/_/研修冊子について

_/_/_/研修のご案内

_/_/_/当会ホームページについて

_/_/_/ひとこと

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■重層的支援体制整備事業 ■

令和3年に施行された「重層的支援体制整備事業」は、ようやく京都府内でも実施に向けて動き出してきたところがあります。

府内で最も早く名乗りを上げたのは長岡京市で令和5年、令和6年には京都市、亀岡市、精華町、これに加えて7年度もいくつかの市町村が、準備中としてあとに続きます。

ここで少し「重層的支援体制整備事業」について整理してみたいと思います。

「重層的支援体制整備事業」は、「課題解決のために構築すべき支援体制(「支援チーム」、「支援ネットワーク」といってもいいかもしれません)をこれまで以上に構築しやすいように、また機能しやすいように整備しましょう」というものです。構築するのに障壁があるのであれば(あるわけですが)、それを低くしていきましょうということです。

そして挙げられた事業が次の3つです。

 

(1)相談支援

複合課題を抱えた案件の対応が、単一の専門分野だけでは難しいことは、みなさんもご経験のあるところだと思います。いわゆる「縦割り行政」の改善をこの事業を通して進めていくことになります。分野横断的な支援の実現を目指した多機関協働を行政がコーディネートしていくというのが1点目のポイントです。

(2)参加支援

「制度の狭間」に位置する人を支援するための社会資源として、さまざまなサークル活動や就労の場などがあることが望まれます。これらをイメージした居場所作りの支援が2点目のポイントです。

(3)地域づくりに向けた支援

地域において人と人とのつながりができることで、課題を抱える住民に対する気付きが生まれ、早期に相談支援につなげることが可能になります。そのための基盤整備が3点目のポイントです。

単純に図式化できる案件ばかりではないにしても、(3)の取り組みにより地域のコミュニティが充実してくれば、早期に(1)の取り組みにつなげられるようになり、その先に、(2)の取り組みによって整備された社会資源が用意されている、という一体的な事業展開のイメージを国は描いています。

 

全く目新しい事業が始まるというよりも、既存の複数の取り組みを一体的に展開するために新事業へ移行するという捉え方の方が正確かと思います。

既に、これまでより柔軟な発想や思考を取り入れた活動が始まった地域もあります。わたしの勤務する地域でも、行政の声掛けで、既存の枠組みを超えた地域の様々な活動主体が出会い、学び合う「場」(地域づくりプラットフォーム)を創出するための取り組みが始まっています。

みなさまの地域でも、今後いろいろな取り組みが始まることが予想されます。関心をもっていきたいと思います。

(理事 西村 聡)

 

■研修冊子について■

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例年、4月に年間の介護支援専門員更新研修や当会の企画研修などをまとめた研修冊子を会員様に送付しておりましたが、令和4年度から研修冊子は作成しないこととなりました。

令和7年度の法定研修に関しましては、当会ホームページで4月上旬に情報を提供する予定です。

https://www.kyotocm.jp/informations/?cat=seminars

 

■研修のご案内■

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令和7年度5・6月開催の企画研修が決定しました。申込受付を開始しましたので是非ご参加ください。

【企画研修】

◆≪会員限定≫運営基準に沿った居宅介護支援の実務~法令遵守のためにするべきこと~

日時:令和7年5月21日(水)14:00~16:00

開催方法:Web会議システムZoom

定員:500名程度(先着順)

受講料:無料

受講対象:令和7年度会員様

講師:山下 宣和 氏/公益社団法人京都府介護支援専門員会 会長

詳細・お申込みはこちら↓↓↓

https://www.kyotocm.jp/download/kikaku070521/

 

◆「適切なケアマネジメント手法」を学ぼう!

日時:令和7年6月11日(水)14:00~17:00

開催方法:Web会議システムZoom

定員:90名(先着順)

受講料:会員2,200円(税込) 非会員4,400円(税込)

講師:川添 チエミ 氏/公益社団法人京都府介護支援専門員会 副会長

一般財団法人仁風会 嵯峨野病院居宅介護支援事業所

詳細・お申込みはこちら↓↓↓

https://www.kyotocm.jp/download/kikaku070611/

 

◆個別事例を通じた事例検討会in金魚鉢方式

日時: 令和7年6月25日(水)13:00~17:00

開催場所:登録会館 2階ホール

定員:60名(先着順)

受講料:会員3,300円(税込) 非会員6,600円(税込)

講師:福富 昌城 氏/花園大学 社会福祉学部社会福祉学科 教授

詳細・お申込みはこちら↓↓↓

https://www.kyotocm.jp/download/kikakur070625/

 

■当会ホームページについて■

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研修情報やお知らせ、他団体様からの研修会・講演会などのご案内を掲載し随時更新しております。
https://www.kyotocm.jp/

 

■ひとこと■

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春風にのってほのかに花の香りが漂う頃となりました。急に春の陽気となり、ものすごい早さで春が近づいてきていると感じます。春眠暁を覚えずと申しますが、毎日眠い中でも定期訪問しなきゃと、今月終わらないなど同じ思いで皆さま日々過ごされておられるかと思います。定期訪問が終わっていないのは私だけかもしれませんが…。また花粉や黄砂も飛散し、余計にぼんやりしますよね。

春と言えば、報酬改定を思い浮かべてしまいます。今回は改定年ではないので静かな年度替わりでほっとします。ただし、介護サービス事業者経営情報について報告が必要になり、ケアプランデータ連携システムのことも考えなければならなくなりました。サービス利用票・利用票別表に「用具名称(機種名)」および「TAISコード」を記載する欄が追加されるようになり、当面の間当該項目を空白として差し支えないとのQ&Aが出たものの大幅な変更となりました。年度替わりはいつも何かしらある時期であり、弥生三月の弥にはいよいよ、生には生い茂るという意味があり、春へと活動するための準備を始める必要があると感じます。

寒さもあと一息です、元気な春を迎えましょう。

(広報委員 橋本 かおり)

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発行:公益社団法人 京都府介護支援専門員会・広報委員会

〒604-0874 京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375

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TEL :075-254-3970

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MAIL:info@kyotocm.jp URL: https://www.kyotocm.jp/

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