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┏┏┏ 公益社団法人 京都府介護支援専門員会
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┏ □■2022年6月24日配信 通算183号■□
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CONTENTS
_/_/_/「縁側」というバッファゾーン(緩衝地帯)
_/_/_/研修冊子について
_/_/_/研修のご案内
_/_/_/当会ホームページについて
_/_/_/当会Facebookページについて
_/_/_/ひとこと
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■「縁側」というバッファゾーン(緩衝地帯)■
何かの本で読んだのですが、昔の人は「境界線」を曖昧にするところと明確にするところを、上手に区別していたのだそうです。
そういえば、昔の日本家屋には、「縁側」なんていうものがありました。
家の建物の周縁部に設けられた、今でいうフローリングの廊下です。ガラス戸や障子で仕切られていて、そこを開放すると庭などの屋外に出られます。屋外から直接屋内に上がる出入口の用途ももっていました。
元来、日本家屋は空間を遮断するという意識が希薄でした。各部屋を仕切る襖を開ければひとつながりの大広間となったのもその一例です。
個人の家というプライベートな空間と、「通り」「往来」というパブリックな空間や「お隣り」という別のプライベートな空間との境界を、あえて曖昧にしてくれるのが、「縁側」というものでした。お隣りさんやご近所さんが、ちょっと立ち寄って、腰かけてひととき話し込む、世間話に興じて気分転換をはかったり、ときには日々の暮らしの愚痴を聞いてもらったり相談にのったり、しばらく顔を見なかった後なら無事を確認したり…。
家に上がり込んでしまうとなると、訪ねる方も迎える方も大層でいささか気後れしてしまいます。
境界の曖昧な場所があることで、お互いに負担のない、ほどのいいおつきあいができたのです。
現代の家屋は、各部屋を個室化したのと合わせて、インドアとアウトドアを明確に分けたために、プライベートとパブリックの境界が厳格になって、融通が利かなくなりました。
現代人は、空間を遮断する生活環境を優先するようになりました。
地域コミュニティの崩壊などと言いますが、「縁側」が残っていれば、状況は少しは違っていたかもしれません。
もっとも、「縁側」もやはり失われるべくして消えて行ったのでしょうし、今更、時代に逆行して「縁側を増やそう。」などと言ってもおそらく無理な話です。
「個」を優先するという現代人の価値観を、住まいの面で具体化した結果、現代の家屋構造が個室優先タイプになり、かつ気密性の高い物になったのでしょう。
「個」を優先したい価値観を認めつつ、脆弱化した「互助」の力を補強する…。
「縁側」の代わりになるものをわたしたちで作っていかなければいけないのでしょう。
「縁側」は、「地域包括ケアシステム」の一端を担ってました。
(理事 西村 聡)
■研修冊子について■
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例年、4月に年間の介護支援専門員更新研修や当会の企画研修などをまとめた研修冊子を会員様に送付しておりましたが、今年度から研修冊子は作成しないこととなりました。
令和4年度の法定研修に関しましては、当会ホームページで情報提供しております。また、当会ホームページでは関係機関からのお知らせなど、広く当会の事業に関する情報などを提供しております。
■研修のご案内■
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◆研究大会にむけて研究発表を学ぶ~日頃の実践を事例研究につなげる~
日程:〔1日目〕2022年7月18日(月・祝)14:00 ~ 17:00
〔2日目〕2022年8月27日(土)14:00 ~ 17:00
※本研修は2日間のカリキュラムです。1日だけの受講はできません。
開催方法:Web会議システムZoom
定員:先着30名
受講料:会員4,400円(税込) 非会員8,800円(税込)
講師:福富 昌城 氏/花園大学 社会福祉学部社会福祉学科 教授
詳細・お申込みはこちら↓↓↓
http://www.kyotocm.jp/download/kikaku040718-0827/
■当会ホームページについて■
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研修情報やお知らせ、他団体様からの研修会・講演会などのご案内を掲載し随時更新しております。
新型コロナウイルスに関連した介護サービス事業所の対応方針等についてQ&Aなども掲載しております。
http://www.kyotocm.jp/
■当会Facebookページについて■
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皆様からの「いいね!」お待ちしております。
https://www.facebook.com/kyotocmkaito
■ひとこと■
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近畿地方では6月14日に梅雨入りし、バイクや自転車での訪問が大変な時期ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私の勤務している宇治では、この時期の風物詩として、縣祭(あがたまつり)があります。令和4年の縣祭は、新型コロナウイルス感染症の影響で、3年連続で露店の出店は中止となりました。
梅雨明けが待ち遠しい日々ですが、祇園祭の山鉾巡行は、3年ぶりに実施されることが決まっているそうですね。
引き続き、感染症対策には注意を払いながら、少しずつ本来の生活を取り戻していけるよう、1日も早い終息を願います。
(理事 中吉 克則)
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発行:公益社団法人 京都府介護支援専門員会・広報委員会
〒604-0874 京都市中京区竹屋町通烏丸東入る清水町375
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